はじめに
楽天モバイルのおかげで超快適なインターネット回線を手に入れたわけですが、最初はW05で満足していたものの、炎天下に晒していたところ動作が怪しくなり、かつプリンタのWi-Fi機能が2.4GHzしか対応してないせいでPCや携帯でも激混みの2.4GHzを使わざるを得ない状況に不満が溜まってきました。
というわけで、ARMはQuaStationやらで十分(悪い意味で)堪能していたのでX86系で探したところ、シンクライアントを狙うと良さそうな事が分かりました。
で、ヤフオクで適当に見繕い2800円で沢山出ていたWyse3040を購入してみました。
ちなみに今回選んだ条件は以下の通りです
- X86系
- 有線LAN
- むしろ内蔵系だとhostapdやらで面倒なので、Wi-Fiは有線で繋いだアクセスポイントに任せようという算段
- メモリ2GB以上
- USB3.0もしくはSATAインターフェース
というわけで、Wyse 3040は結構理想型なわけです。 なんなら何も考えずに内蔵FlashにOpenWrtインストールするだけである程度ルーターになりそうですが、今回はNASにしたかったのとチューナー共有もやりたかったのでArch Linuxでいきました、
構成
これ図にする意味ある?って感じですが、こんな感じです。HDDは片方システム用、片方NAS・録画用です。
また、APにDHCPを殺したSoftBank Air4(もちろん純正FW)を利用することでローコストに仕上がっています。
セットアップ
OSインストール
Wyse 3040へのArchインストールはArch Wikiの通りやっていけば特に詰まること無いので飛ばします。場合によってはUSBブートを有効にする必要があるかもしれないです。 なお、低スペなので当然Xは入れません。
内蔵メモリにブートローダを入れてUSBブートを無効にすればセキュリティが向上するかも?
普通にEFIでインストールしました。
ステップ1: ネットワーク
ひとまず、W05を出口としてLANからインターネットに接続できるようにします。面倒なのでIPv6は無効としました。
めんどくさがりなのでNetworkManagerとfirewalldで全て終わらせようと思います。
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IP設定
IPの設定にはnmtuiを使うとグラフィカルに出来て便利です。
WANはDHCP、LANのIPは172.16.100.1/24としました。
また、IPv6をdisabledにしておきます。W05ならばフィルタリングが有効になっていると思いますが、将来的にWWANカードを繋ぎたいと思っているのでこうしています。
次にインターフェイスにゾーンを設定しておきます。この設定はfirewalldから参照されます。
なおeno0をイーサネット、usb0をW05としておきます。
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firewall-cmd --get-active-zone
を実行し、さっきの2ゾーンがアクティブか確認
マスカレード設定
デフォルトのnftablesだと動かないのでiptablesに変えます。
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# FirewallBackend
# Selects the firewall backend implementation.
# Choices are:
# - nftables (default)
# - iptables (iptables, ip6tables, ebtables and ipset)
# Note: The iptables backend is deprecated. It will be removed in a future
# release.
FirewallBackend=iptables
そしてマスカレード設定
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あとはAPに繋ぐなりLANケーブル繋ぐなりして動くか確認しましょう。
サーバー機能をトッピング
書こうと思ったのですがsambaはここ見るまでもないしHDUSは誰得すぎるのでやめます笑
入れたサービスはこんな感じです
- Samba
- Mirakurun
- EPGStation
まあ平均的録画サーバーですね笑
というわけで完成形
寝間着の私が若干映り込んでますが….