最新FWでも昔のCFWで利用されていた本棚機能と著者名等の情報を修正する機能を利用できるようにしてみました.
はじめに
あけましておめでとうございます.
2023年になりましたので,今年からURLの構造を変更します. 修正が面倒なので過去のページはそのままです.よろしくお願いします.(こうして汚くなっていくんだなぁ…)
さて,皆さん電子書籍の自炊やってますか? 私は最近始めました.
EPSONのDS-6500と写真用裁断機でチマチマやってますが,それでも両面ADFのパワーは素晴らしいです.
で,データはこれらの素晴らしい機械で作るとして問題となるのはリーダーの方です.
携帯でチマチマ読んでも良いですが,やはり本は軽くて大きな電子ペーパー端末で読みたいですよね.
というわけでKoboのClara HDを購入してみました.Kindleと迷ったのですが,個人的にAmazonは使いたくないのと自炊本に非寛容な感じがしたのでKoboに決めました.
Koboは昔CFWが2chで開発され,自炊用機としての土台があったり,GitHubやmobileread上に多くのHomebrewアプリケーションの情報があったりと,素の機能はイマイチでも好きに改造できるのが魅力です.
しかし!
CFWが主に利用されていたのはバージョン2.xや3.x時代の話であり,現在の4.xではめっきり情報が見つからなくなってしまいました.
そこで,現在でもKoboを利用し,便利スクリプト等を公開して下さっているsoranojiさんのランチャーをベースに,最新FWでも手軽に利用できるように改造していく事にしました.
求める機能
私の場合,自炊本を読みたいだけなので,以下の機能があれば十分です.
- ページめくり方向の修正
- 自炊本のメタ情報修正
- 自動本棚作成
上2つは複数のツールを使ってkepubに変換することで解決出来そうですが(こっちが正攻法?),私としてはcbzをコピーするだけで簡潔するような手軽さが欲しいです.
*メタ情報修正とは,自炊本を入れたときに著者不明になったりファイル名がそのままタイトルになる事を修正するやつです.
CFWの動作
昔使われていたCFWは以下のような動作をしていたと推測します.(違ったらすいません)
- Nickelの動作を一部フックしてデータベース更新時や起動時に外部スクリプトを実行
- (メタ情報修正スクリプト)著者不明になっている本をファイル名から正規表現で著者名とタイトルで分離し,DBを更新
- (本棚作成スクリプト)メタデータやフォルダ名から指定通りファイルを集めてきてDBにコレクションとして追加
つまり,フックしたりアニメーションを表示したりするあたりはともかく,いずれかの方法でスクリプトを実行できれば最近のバージョンでもデータベース構造は変化していないため昔通りの効果を得られるわけです.
soranojiさんの場合,これらをランチャーやNickel Menuから実行しておられました.
俺俺バージョンのCFW
soranojiさんの処理は大変高機能ですが,私的には上記の機能さえあれば十分なため,必要な機能のみに絞ったCFWもどきを作成してみました. 現在の最新FW(4.28.18406)で動作確認しています.
処理的にNicke Menuが動くバージョンならなんでも動く気がする.
起動はsoranojiさんと同じくNickel Menuからですが,私はNickelを止める事無くそのまま実行しています.
購入中とかデータベースを触る動作をしていない場合そこまでシビアになること無いんじゃないかなと思いますが,まだテストが浅いので覚悟してください(?)
著作権のたぐいはちょっとわからないので,問題あればメール下さい.sqliteのバイナリなどはsoranojiさん配布の物をそのまま利用しています.
使い方
- Nickel Menuをインストール
- 上記のzipを内部ストレージに展開
- HomeにてNickel Menuに項目が追加されているので,情報更新や本棚作成のボタンを押す
- 処理が終わったら絶対に再起動すること.ちゃんとRebootボタンもついてます.
ギャラリー
追加されたメニュー
メタ情報更新中
自動生成された本棚
メタ情報修正後
ページめくり方向修正
おわりに
昔はもうちょっと日本語の情報があった気がするんですが,もう流行ってないんですかねー…
携帯の漫画アプリめっちゃ便利なので分かる気もしますが,高画質でDRMフリーなデータが手に入るのが自炊の魅力なので,もっと流行って欲しいなーと思います.
記載内容は一切保証しません!全て自己責任で!