エラーが出て途中で止まるようになったKobra Goの修理記
はじめに
ブログには書いていなかったですが、今年の3月末にAnycubic Kobra Goを購入して久しぶりの3Dプリンタオーナーとなっていました。
最近になって15時間級の大型プリントを繰り返していた所、Err: MINTEMP: Bed
という表示と共に緊急停止してしまうようになりました。
ベッドがギリギリ6か月の保証期間内だったため、Anycubicのサポートチャットにチケットを作ってみることに…
症状
- 時間が経つと印刷が停止する
- ノズルが詰まる
- 偶然?
- ノズルを変えても変化なし
- 引きずりも多い気がする
- (ベッドを変えると直りました)
正直言って使い物になりません。
サポートチャット
正規の代理店で購入していた場合、 https://support.anycubic.com/Login/index/ にてサポートを受ける事ができます。
チャットの流れは以下のような感じです。
(全て英語です。日本語は無理そう?)
- 私「Err: MINTEMP: Bed」が出てプリントが中断されるようになったよ。あとノズルが異常に詰まるよ。電源かベッドがおかしそう」
- サポート「じゃあベッドなしのテストデータ送るから試してみて(ベッドなしのgcodeが送られてくる)
- 3時間ぐらいで済む犬
- 私「ちゃんと印刷できた。詰まりも無かったよ」
- サポート「じゃあベッド交換やね。保証期間だから無償交換するよ。住所とか教えて。(配送先を書くURLが送られてくる)」
- 私「(書く)」
- サポート「4pxで送るからよろしく。方法はYouTube見てね」
で、1週間ほどすると佐川急便にて交換ベッドが届きました。
YouTube動画では新品のマグネットステッカーが登場していますが、ベッドだけ届きました。
気になって聞いたところ、ステッカーの保証期間は3か月だからベッドだけらしいです。(どういうこと…)
「ベッドを温めて慎重に剥がすかanycubicのページから購入してね」とも言われました。
私の場合中途半端にベッドが使えるからいいですけど、全くダメな人はベッド温められないのでは…?
交換作業
剥がす
というわけで、剥がすところからスタートしていきます。
私はベッドの温度を45℃としました。60℃だとやけどしますし、やってみた感じ45℃で十分そうです。
明らかに伸びてますねえ… 結構頑丈な素材なのでぐいぐい引いてしまいました。
ベッドを外す
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ベッド外し
動画の通りネジ4つ外します。 このネジの裏にスペーサがあるので無くさないように注意
配線がタイラップで止まっているので外します。
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Z軸裏
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裏面
新旧比較
左が旧、右が新です。 1年違うんですね。
この時抵抗値比較ぐらいやればよかったと後悔
組み立て
あとは逆の手順で配線し、タイラップを止めるだけです。
作業後はこのようになりました。
ちょっと波打っていますが、上にプレートが乗るので大したことは無いです。
動作チェック
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約9時間物
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約16時間物
いい感じですね。
不調時に発生していたフィラメントの引きずりもほぼ無くなりました。
おわりに
原因が気になる所ですが、予想としては
- ベッドを酷使したことで抵抗値が低下
- 過電流となり、コントロール基板が動作不良
- 巻き添えでヘッドが温度低下
- FETが過熱して(?)ベッドへの電流が低下(?)し、エラーが発生
かなぁと思っています。
もしヘッドの詰まり等が無かった場合はサーミスタの不調かなと思うのですが、どうもそうでは無い気がします。
PSUの出力はオシロで監視してみたのですが、一瞬リプルが16V程度になる事はあれどビシッと24V出していました。
せっかく4chあるのでベッドの出力とヘッドの出力電圧も見れば良かったと後悔…
今後も同じぐらい使用した時点でまたベッドが壊れるんじゃないかと心配になりますね。
設置場所の都合で画像がモザイクだらけになって申し訳ないです。